警固断層 福岡平野に眠る谷を辿ってみた

福岡平野を北西から南東に貫く警固断層は、西側が南方向に、東側が北方向にずれ動く、左横ずれ断層です。

この水平方向の動きに加えて、西側では隆起東側では沈み込み方向の動きもあります。警固断層の東側、つまり福岡市最大の繁華街・天神の周辺は、基盤となる地質がかなり落ちくぼんでいます

この窪んだ部分を「天神凹地」と呼びます。

福岡平野の断面図(地下鉄空港線・貝塚線沿い)

天神凹地を、横からの断面図で見るとこのようになります。
警固断層を境に、古第三紀・数千万年前の基盤となる地層が沈み込んでいます

そこに更新世・数百万年前から数万年前にかけて砂や礫が溜まっていき、さらにその上に完新世・1万年前の氷河期の終わり以降の地層が乗っかって、現在の福岡平野ができています。

これだけ埋まってしまっているので、なかなか痕跡を見つけることは難しいのですが、この警固断層を 赤坂から大橋の少し南まで辿り、崖や微妙な高低差を見つけていきます。

平尾~高宮

平尾~高宮間の西鉄天神大牟田線。手前が基盤面、奥が天神凹地の平野部。警固断層は、概ね西鉄天神大牟田線に沿って伸びています。

高架の奥が少し低くなっていますが、線路の向こう側が天神凹地になります。

反対側(鴻巣山方面)を見ると、上り坂。こちらが基盤面が出ている丘陵地帯。

高架下を東から西方面で覗くと、やはり西側が高い。

博多温泉

断層沿いには熱水が流れており、大橋の南・横手で温泉が出ます。

ということで温泉に入ります。博多温泉・富士の苑。

タオルは200円で貸し出してもらえます。

源泉の温度は約45℃。都会のど真ん中でこれだけ良いお湯が出てくるとはビックリです。


あんまり写真を撮っていなかったので、詳しくは動画をご覧ください。

警固断層 福岡平野に眠る谷を辿ってみた” に対して2件のコメントがあります。

  1. 横山 秀治 より:

    地質大好き人間には、毎回興味深く視聴させて頂いております。
    遠征時には、気候・標高等による植生の違い・変化などにも言及下されば一層興味深いかなとw
    主さんの安全運転、見習いたいものです。 

    1. ありがとうございます。
      植生の話はあまりしていませんね、植物も気にしてみます。
      今後も安全運転で、全国回って行きたいと思います😄

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