長崎半島 4億8千万年前の変斑糲岩
長崎半島は、長崎市街地から南西に向かって伸びる半島です。
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長崎半島の先端では、4億8千万年前の変斑糲岩が見られますので、バイクで見に行ってみます。
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稲佐山
まずは半島の付け根の長崎市街地にある稲佐山(標高333m)から、長崎半島を眺めてみましょう。
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稲佐山展望台から眺める長崎市街地と長崎湾。稲佐山からは長崎市街地を一望できます。
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稲佐山から望む長崎駅周辺。長崎市街地の周辺の地質は数百万年前の安山岩。比較的新しい地質です。
この安山岩が削られてできた谷が、氷河期の終わりに伴って上昇した海水面に沈み、長崎湾ができました。
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右奥に向かって伸びているのが長崎半島です。手前の大部分が6~9千万年前の変成岩で、先端に4億8千万年前の変斑糲岩が見られます。
野母崎の権現山
まずは半島の先端、野母崎にある権現山へ向かいます。
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海上には軍艦島(端島)が見える。
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左が軍艦島(端島)、右の大きな島が高島。軍艦島と高島はどちらも堆積岩の島で、炭坑跡があります。
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長崎半島の方は、変成岩が見られます。
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権現山は変成岩の山ですが、山頂に火成岩っぽい岩を見つけました。
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緑色の鉱物が見られ、変斑糲岩に見られる緑閃石や緑泥石だと思われますが、どうでしょうか。
夫婦岩と黒浜海岸
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つづいて野母崎から少し戻ってきた夫婦岩にやって来ました。野母崎の変斑糲岩露出地です。
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野母崎の夫婦岩。
2つの岩がペアになっていますが、よく見ると少し緑色をしています。これが変斑糲岩。
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夫婦岩の北の方に見える黒浜海岸(綱掛岩)
この周辺は変斑糲岩が約4kmにわたって露出していますので、もう少し北の黒浜海岸へ移動します。
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黒浜海岸でみられる変斑糲岩。見事な変斑糲岩の巨石です。変斑糲岩に含まれる緑閃石や緑泥石の影響で、明らかに緑色をしています。
4億8千万年前という古さ、そして地下深くでできるはずの深成岩(斑糲岩)が出てきていること、どちらもなかなか珍しいですよ。
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変斑糲岩の岩塊。
道の落石を拾って見てみると、やはり緑っぽい変斑糲岩。でかい。大きな結晶が見られます。
大池(潟湖)
お次は半島の南側にまわり、砂州によって閉め切られた湖(潟湖)の大池を見に行きます。
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大池の水門。ここで湖と海が通じている。右奥に見える湖が大池です。
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左手前に大池があり、右手には橘湾(千々石湾)が広がる。
この海沿いに溜まった砂によって湾が閉め切られてしまい、できあがったのが大池です。このように砂州によってできた湖を潟湖(ラグーン)と呼びます。
半島の南側では砂が溜まる海流の動きがあるのですね。
伊王島
最後に、夕日の名所・伊王島にやって来ました。
こちらは軍艦島などと同じ堆積岩の島です。
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伊王島灯台。灯台の高さは低いですが、回りに特に遮る物もないのでこれでいいのでしょう。
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灯台から長崎湾奥部方面を見ると、手前の小島に堆積岩が見られます。
この伊王島は堆積岩の島だと言うことがよく分かります。
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五島灘方面には陸地がほとんど見えないため、このとおり見事な夕日が見られます。
長崎市街地で中華料理
おまけ。最後に長崎市街地で中華料理を食べて帰ります。
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