五島列島・福江島 堆積岩と玄武岩の溶岩台地

五島列島は、長崎県の西部に約80kmにわたって連なる島々です。

今回は博多発のフェリー「太古」にバイクを載せ、五島列島の地形を巡ってきました。まずは1つめの島・福江島をご紹介します。

玄武岩のスコリア丘・鬼岳とRS660


まずは五島列島の南西に位置する福江島へ向かいます。

中央部は堆積岩の山地で、険しい山と海食崖が見られますが、南西部と北東部は玄武岩の溶岩台地で、なだらかな火山地形。全く違う景観を楽しむことができます。

まずは島の南西部に広がる、玄武岩の地形を見てみましょう。

鬼岳(スコリア丘)

鬼岳は、数万年前に噴火した玄武岩の火山。細かな火山灰や礫が積もり重なった「スコリア丘」。

玄武岩のスコリア丘・鬼岳から福江港を眺める。

井坑

こちらは富江半島の井坑。玄武岩の火山が噴火した後、マグマが引いていった痕跡です。

大瀬崎

つづいて、島の中央を貫いている堆積岩の地形を見てみましょう。

こちらが大瀬崎。約2000万年前の堆積岩・五島層群が波によって削られた海食崖

堆積岩の上に立つ大瀬埼灯台。

大瀬崎で見られる堆積岩。堆積の跡・地層がよく見えます。

三井楽

島の西側を回って、 三井楽(みいらく) へと抜けていきます。

魚籃観音展望台。ここが堆積岩と玄武岩の地質の境目。

魚籃観音の西側には堆積岩が見られます。

いっぽう、魚籃観音の東側には玄武岩の溶岩台地が広がります。全く景色が違うことがわかります。

福江市街地

最後に福江市街地に戻ってきて、 岩川(ゆわがわ) という湧水を見に行きます。

最初に見た鬼岳の溶岩台地の下をくぐり抜けてきた、清らかな水が湧き出ています。周辺の家の共同井戸です。

岩川自然湧水共同井戸。


写真はあまり撮らず動画ばかり撮っていたので、ぜひ動画をご覧ください。

次回は、中通島と若松島を回っていきます。

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